日本ねじ研究協会の大磯専務理事は、去る9月3日経済産業省で開催された標準調査会機械要素技術専門委員会 (大園成夫委員長=東京電機大学未来科学部長)での、ねじ関係JIS制定、改正等の審議結果について、 同研究協会が19年度標準化事業として改正原案を作成した「B1180六角ボルト、B1181六角ナットなど 6規格すべて原案どおり承認された」と述べ、この結果、流通商社や建設、重工業分野等関係各方面で正式決定が 待たれていたJIS六角ボルト、六角ナットの「附属書の廃止期限の延長」が正式に決った旨を明らかにした。

改正案件のうち、前述のJISB1180六角ボルト、同B1181六角ナットの附属書の廃止期限を五年間延長し 2014年12月31日とする件は、日本ねじ研究協会のJIS規格制定・改正原案作成事業報告等ですでに公表されて いたことだが、関係業者によっては事務上・業務上から前倒し処理等の関係で廃止期限延長の正式決定が待たれていたもの。

今回の機械要素技術専門委員会での決定は次の通り。

□六角ボルト(追補1)

附属書1[(規定)] ISO4014〜4018、ISO8676及びISO8765によらない六角ボルト]の1、(適用範囲)の4行目の ”なお、この付属書1は、2009年12月31日限りで廃止する”を、”なお、この付属書1は、2014年 12月31日限りで廃止する”に置き換える。

附属書2[(参考)] JISと対応する国際規格との対比表]の(1)(JISの規定)の項目番号の(附属書1)で1、適用範囲の (X)(JISと国際規格との技術的差異の理由及び今後の対策)の”我が国における六角ボルトの生産・使用の実態は、 この附属書1に規定するものが圧倒的に多いため、この附属書1は、2009年12月31日限りで廃止することを明示 して残置した”を、”我が国における六角ボルトの生産・使用の実態は、この附属書1に規定するものが圧倒的に多いため、 この附属書1を継続して残置した。ただし、2014年12月31日限りで廃止することを明示した”に置き換える。

□六角ナット(追補1)

附属書1[(規定)] ISO4032〜4036及びISO8673〜8675によらない六角ナット]の1(適用範囲)の4行目の ”なお附属書1は、2009年12月31日限りで廃止する”を”なお附属書1は2014年12月31日限りで 廃止する”に、置き換える。

以下、省略。